2014年8月17日日曜日

Flanger FC-20でiPhone/iPadをアンプ/エフェクターとして使えるとは

物欲まみれの生活を俺のだらしない生活を嘲笑うかのように、毎日いろいろな誘惑のメールが来る。気分は今は亡き本田美奈子。の「Temptation」である。

そんなある日、やはり某地方の安売り楽器屋より投売りの知らせが届いた。中身は、激安のギターやベースをiPhone/iPadにつなぐオーディオインタフェースであった。



すごい安いと思って感動して調べてみたが、これはギターやベースのアナログ信号をデジタルに変換するインタフェースなどでは全くなく、単に入力信号のインピーダンスを調整して、その信号をハンズフリーマイクロフォン用の端子に入力し、ついでに出てきたヘッドフォン用信号を取り出すという、いわば入出力ジャックのサイズ変換アダプターとでもいうべきものであった。

最初は馬鹿にして取り合わなず昭和生まれの男らしく毅然とした態度を示したが、何度かメールを読み返すうちに、エレクトリック・ウクレレをiPhoneにつなぎ、ヘッドフォンでソロプレイを楽しみ、ついには自分の演奏を録音してエフェクトをかけ、ついにネットにアップロードまでして、若い女の子のファンからメールをもらったりしている積極的な自分の姿が浮かんできて、どうにもならなくなってきた。

さらに、追い討ちをかけるように、Amazonカードのポイント2,500円がポイント加算されたではないか。これはきっと天が俺にチャンスをくれているに違いないと急に信じてきて、さっそくAmazonでポチってしまった。

そして翌日、勤めから帰ると信心深い俺のところに、小さな封筒が届いていた。中を開けるとこんなコン○ームのような小さな箱が出てきた。

中を開けるとアダプターと、あってもなくても困らないような、小さな説明書がすまなそうに出てきた。ほかにも同様の商品があるのだが、iPhoneとの接続端子のところに短いながらケーブルがあって柔軟性がある方がそれぞれの端子に掛かる負荷が減るだろうし、何よりこのFC-20が一番安かったので、結局これを選んでしまった。

さっそく、iPhoneにつなごうとしたが、よく見たら内蔵ストレージの残り容量がほとんどなかったので、後でムービーとか音楽ファイルを削るとして、取り急ぎiPad miniで試してみることにした。

実世界でも四半世紀前に、まだ世間がバブル経済が弾けた直後、まさか20年も不景気が続くとは思っていなかった時代に買ったFender Sidekickという15Wのミニアンプを時折接点復活剤を射しながら使っているが、バーチャル世界でも、Fenderの真空管アンプシミュレータのフリー版を入れてみた。これらは、アプリケーションストアで「Amp」とか「Fender」とかで検索すれば出てくる。

実際に愛用のLANIKAIのエレウケをつないでみた。まずバーチャルアンプに内蔵されているチューナーで弦の音程を合わせる。もう一方のIbanezのエレウケはLEDチューナー付だが、LANIKAIはないので、これは有り難い機能だ。

いよいよヘッドフォンを着けて、アンプの図の電源スイッチをタップする。これで赤いパイロットランプが点灯して本当にアンプがONになるのがなかなか気持ちよい。

最初のレベル合わせにはちょっと難航して耳が痛いほど大きな音が出たり、ウクレレの音がハードロック風に歪んだりしたが、やがてちょっと硬いエレウケの音が出てきた。


Amazonのレビュー等で書いている人がいたように、確かにボリューム調整を間違えて、ハウリングを起こしたり、ややノイズを拾っているのは少しに気になったが、フリー版のバーチャルアンプにノイズゲートという一定レベル以下の音のときは音を遮断するエフェクターがついていたので、クリーンな直結音にノイズゲートだけ入れたところ、無音時のノイズもほとんど気にならない程度であった。

その後、ついでにエレキギターにもつないでみたが、なかなか使える。最近はジャズを練習しているので別にエフェクターも要らないし、フィンガリングやピッキングの粗さもよく分かるので、結果的にはこの小さなインタフェースを買って正解であったと思う。



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