2014年4月30日水曜日

古いMacBook Airを甦えらせるには困難がともなう(SSD編)


2年前に中古で買ったMac Book Air 2008年後期型(Late 2008の意訳)だが、サイズはちょうどいいし、キータッチは自分好みだし、バッテリーもまだヘタッてないし、ぎりぎりMac OS X 10.9 Marverickはインストールできるし、まあまあ気に入っている。

しかしながら、メモリが2Gしかないこと、内蔵ディスクがサムソンの120Gハードディスクであることがネックとなって、これでもかというほど速度が遅い。

以前はこれにParallelsという仮想化ソフトを入れてWindows XPを動かしていたので、これまた仮想マシンを起動するのに10分以上、今度は何かソフトを起動するのに5分と時間が掛かり、オフィスソフトなどで1つ操作するのに、30秒待ち、並べ替えでまた1分待ち、とひどい時間が掛かる代物であった。

いったん仮想環境はあきらめ、Bootcampでネイティブで動作させるようにした。それで何とか実用には堪えるが、所詮メインRAM2Gの悲しさ、ちょっとでもスワップが発生すると、何だか年寄りが深呼吸しているように止まってしまうのであった。

ということで、SSDにするしかないかと思い立ち、まずは米国Amazon.comで探したOWC(Other World Computing)というMac専門の周辺機器メーカーで120GBで167ドルというのを見つけて、個人輸入で買おうとした。

ところが、いざ決済しようとすると、「その商品は日本に送れません」というエラーが出て買えない。仕方なく日本で探しているとAmazonで240G、28,000円と楽天で120G、23,000円という2つの選択肢が出てきた。(このリンクを貼ろうとAmazonで調べたら、俺が買ったせいか25,000円台に値下げされていた。ひどい)。

本体を買うのに47,000円出しているので、何だか合計で8万円とか出したら、もっと新しいMacBook本体が買えてしまうではないか、と思った。それで1ヶ月悩んだが、ある日あまりに遅くて本当にイライラしたので、買うことにした。どうせ5千円しか違わないなら、容量が大きい方がいいと思い、240Gの方を買った。


翌日、米国らしく武骨な小さなパッケージが届いた。SSD本体、ケーブル、両面テープに加え、工具類があるのがうれしい。


説明書も何もないが、製造元のサイトに取付説明のビデオが置いてある(英語)。とりあえず拙い英語力ながら頑張って全部聴き取って日本語に直したので、以下の説明を参照されたい。

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まず完全なバックアップを取ります。
裏ブタは10本のネジで留められています。
まず上の中央2つのネジを外します
次に左右のネジを外します。これで後がネジが4個はずれました
最後により小さい残り6つのネジを外していきます。

ディスクの少し上にあるコードコネクターはつまみがあるのでそれをつかんで取ります。
(筆者注:下の右上のりボンケーブル上部にある、やや左側にはみ出た部分)

データコネクターですがこれは付属のプラスチック製品のヘラを使って注意深くコネクタを外します。
次にディスクと本体の間にあるマイクロフォンケーブルを注意深く外します。ケーブルに損傷与えないように注意深く外していきます。この時もプラスチックヘラを使うと良いでしょう(これまた上図参照)。

小さなプラスチック製のフタがしてあります。それを取り上げてディスクを固定しているネジを外します(上の図だと緑のヘラの2cmくらい左方にある小さな突起)。

左下、右下、右上のネジの場所はわかりやすいですが、左上のネジだけはリボンケーブルの下にあるので、ケーブルに傷をつけないよう、注意してネジを取り外します。
これでディスクユニットが外れるようになりました。

ケーブルの下をくぐらせるようにしてディスクを抜き取ります。


いよいよ新しいSSDディスクを取り付けます(ケーブルは、今までのディスクに付いていたものではなく、付属のケーブルを使います)。
粘着テープが付属しているので1つ取り出し、ディスクの左端に貼り付けます。もう1つのテープをディスクの右端につけます。

(筆者注: というのはディスクのサイズが元々のものより微妙に大きいので、古いディスクのようにネジでつけるのではなく、両面テープでMacBook本体と新しいディスクを取り付けるからです)。


ディスクが固定されたら、コネクタを元の位置に指します。マイクロフォンケーブルをプラスチックの出っ張りの下にもう一度戻します。裏ぶたをしっかりと閉めます。

まずは中央の大きなネジ2つをはめます。次に両端の中位のネジを入れます。最後に残った6個のネジをきっちりと締めて出来上がりです。


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さて、たまたま俺のLate 2008ハードディスクモデルだけが、あるいはこの時期のロットだけがそうだったのかもしれないが、ハードディスクを固定するのに、プラスチックの小さな枠が使われていて、しかも脇の別のケーブルのコネクタがこのプラスチック部品と一体型になって、このままではややサイズの大きいSSDを差し入れることができない。


あれこれ試したが結局どうにもならないので、30年近く使っている愛用のニッパーを取り出し、最小限必要な部分を残してこの枠を切断してしまった。□の形のうち、上だけを残し、左、下、右の枠はなくなってしまった。

これでもSSDはこのスペースには一杯一杯で、しかもコネクタの位置が上下どうも逆なようで、リボンケーブルをぎゅっと折り曲げて無理やり押しこむようにして、何とか据え付けることができた。この辺はアメリカ製というか、ちょっと雑な作りだ。もしかして、同じ型のMacBook AirのSSDモデルなら合うのかもしれないが。

裏ブタの10個のネジを元の順番で締めて(まだきちんと動作するか分からないので、この時点では本締めはせず、8分くらいまで仮締めしておいた)、外付けDVDドライブをつないで、Snow LeopardのDVDから起動した。

起動画面からディスクユーティリティを使い、SSDが認識されるか確認した。写真のように無事に認識されていた。

これで一件落着と思ったが、ここからOS XとWindows XPのデュアルインストールには、俺のゴールデンウィーク前半の休日が全部潰れるほどの苦闘が待ち構えていたのだ。

さすがにXPもサポート外になってこれから漸減するだろうし、古いMBAで古いOSを使う人口は少ないと思うが、MacBook AirでWindows XPを使いたい人は余計な苦労をしないためにも、後編(XPインストール死闘編)を必ず読むべし。

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